月経は“こころとからだ”のバロメーター

―東洋医学で整える、わたしのリズム―

こんにちは、ここの葉鍼灸院です。
このコラムでは、東洋医学の視点から、現代女性のためのセルフケアのヒントをお届けしています。
第4回目は、「月経と養生」について。


◯ 東洋医学では、月経は「血(けつ)」と「腎(じん)」が関わる

東洋医学では、月経に関わる主な要素は次の3つです:

  • 血(けつ) … 栄養や潤いを全身に届ける生命の源

  • 腎(じん) … 生殖・成長・老化を司る“エネルギーの貯蔵庫”

  • 肝(かん) … 気血の流れをコントロールし、感情にも関わる臓腑

このバランスが崩れると、月経のトラブル(不順・痛み・情緒不安定など)として現れます。


◯ こんな症状ありませんか?

  • 月経前のイライラや胸の張り

  • 月経痛がつらい・鎮痛薬が手放せない

  • 周期が安定しない

  • 経血が少ない/色が黒ずんでいる

  • 生理中はとても疲れやすい

こうした状態は、「血の不足」や「肝の気滞」「瘀血(おけつ)」などが背景にあることが多いです。


◯ 月経トラブルの東洋医学的なタイプとケア

タイプ 主な症状 原因と対策
血虚(けっきょ) 経血量が少ない/フラつきや疲れ 栄養不足・思い悩みすぎ/補血の食事・お灸・休養
気滞血瘀(きたいけつお) 生理痛・塊・イライラ ストレス・運動不足/鍼灸・気血の巡りをよくするケア
腎虚(じんきょ) 周期の乱れ・腰の重さ 冷え・体力の消耗/温灸・腎を補う生活養生

◯ ここの葉鍼灸院の“月経ケア”

当院では、次のような施術を通して「自分らしいリズム」を整えるお手伝いをしています。

  • お腹まわりの鍼灸・温灸:子宮・卵巣まわりの血流を促進

  • 自律神経ケア:ホルモンバランスに関わるストレス緩和

  • 冷え対策&整体:骨盤内の巡りを良くし、痛みやだるさをやわらげます


◯ 自宅でできる“月経養生”3つの習慣

  1. 温かい飲み物と、布でお腹を温める

  2. 生理前後の数日は「無理しない」を選ぶ

  3. 「三陰交(さんいんこう)」へのお灸やツボ押し
     → 足首の内側、骨の後ろ側にある万能のツボです


◯ まとめ|月経は「体からの手紙」

月経の変化は、体の状態や心の動きを映す鏡。
東洋医学では「月経不順は未病(みびょう)」のサインとして、早めのケアをすすめています。

がんばり屋さんほど、自分の不調に鈍感になりがち。
ほんの少し“立ち止まる余白”をもつことで、月経はもっとやさしいものに変わっていきます。

あなたの“わたしにやさしい”毎日を、応援しています。

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