ストレスで揺らぐ「自律神経」、東洋医学の視点で整える

―現代人の“なんとなく不調”と向き合う―

こんにちは、ここの葉鍼灸院です。
日々の仕事や人間関係、情報の多さに、無意識のうちに心と体はストレスを抱えていませんか?

今回は、そんな現代人に多い「ストレスと自律神経の乱れ」について、東洋医学の視点で解説します。


◯ 自律神経とは?簡単にいうと「体のリズム調整役」

自律神経は、呼吸・血流・消化・睡眠など、私たちの体を自動的にコントロールしてくれる神経です。

東洋医学では、自律神経の乱れを「気のめぐりが悪い状態(=気滞)」としてとらえます。
特に、ストレスや怒り、プレッシャーが長く続くと「肝(かん)」という臓腑の働きに負担がかかり、心身のバランスが崩れやすくなります。


◯ こんな症状、ありませんか?

  • 頭が重い、目が疲れる

  • イライラしやすい・怒りっぽい

  • 寝つきが悪い、夢を多く見る

  • 胃腸が弱くなる(下痢・便秘・食欲の波)

  • 生理前に感情が不安定になる

これらは、ストレスによって**「肝気(かんき)」が滞っている**サインかもしれません。


◯ 東洋医学で考える「肝」の働きとは?

東洋医学での「肝」は、西洋医学の肝臓とは少し異なり、

  • 気や血をスムーズにめぐらせる

  • 自律神経や感情の調整

  • 生理や睡眠のリズム管理

といった、まさに“体内のリズムを整える”役割を担っています。

ストレスが続くと「肝の気」が滞り、上記のような自律神経系の不調につながるのです。


◯ ここの葉鍼灸院でできるケア

当院では、以下のような方法で“肝気の巡り”を整えていきます:

  • 鍼灸治療:肝の経絡(ツボの流れ)を整え、自律神経にアプローチ

  • 頭や背中へのアプローチ:副交感神経を優位にし、リラックス効果を高めます

  • 香りやお灸の温熱刺激:緊張した気をやわらげ、呼吸を深めます


◯ 自宅でできるセルフ養生のヒント

  • 毎朝、軽くストレッチして“気を動かす”

  • 夜はスマホを手放して「香り+湯船」でリラックス

  • イライラしたら、深呼吸を3回して「肝」をクールダウン

ツボ押しなら、「太衝(たいしょう)」や「神門(しんもん)」もおすすめです。


◯ まとめ|「気をめぐらせる」ことが整う一歩

「気持ちの問題かな…」と思っていた不調、実は「肝」のサインかもしれません。
東洋医学では、心と体をひとつの流れとして見つめ、不調の“はじまり”から整えることを大切にしています。

がんばる人ほど、つい無理をしがち。
少し立ち止まって、自分をととのえる時間を持ってみませんか?

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