
こんにちは。ここの葉鍼灸院です。
このコラムでは、からだと心を“整える”ための東洋医学の知恵を、やさしく解説しています。
今回は、よく聞くけど意外と知らないキーワード「未病(みびょう)」について深掘りしてみましょう。
◯ 「未病」は“まだ病気ではない状態”
東洋医学の基本には、「未病を治す(みびょうをなおす)」という考え方があります。
これは、「病気になる前の段階から整えることで、重症化を防ごう」という予防医学の視点です。
具体的にはこんな状態が「未病」にあたります:
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検査では異常がないけど、体調がすぐれない
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慢性的なだるさ・冷え・胃腸の不調
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月経のトラブル・睡眠の質の低下
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気分の落ち込み・やる気が出ない
病院に行くほどではないけど、放っておくといつか不調が“病気”に変わるかもしれない――
そんな“ゆらぎ”の時期こそ、東洋医学の出番なのです。
◯ 東洋医学は「体質」「生活」「こころ」を見つめる医学
未病の原因は一つではありません。
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冷えや湿気など「気候」の影響
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食生活・睡眠・運動不足など「生活習慣」
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感情やストレスによる「こころの揺れ」
東洋医学では、こうした要因を「気・血・水」や「五臓六腑」のバランスで読み解き、**“いまのあなたに必要なケア”**を見つけていきます。
◯ 「未病」のうちに整えるメリット
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不調の“根”にアプローチできる
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生活習慣の見直しで、慢性化を防げる
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自分の“整え方”がわかってくる
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年齢を重ねても“元気でいられる準備”になる
“今すぐ治したい”よりも、“これからを軽やかに過ごしたい”という人にこそ、未病ケアはフィットします。
◯ ここの葉鍼灸院でできる「未病ケア」
当院では、こんな方が多く来院されています:
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原因のはっきりしない疲れが取れない
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生理や更年期の揺らぎを穏やかにしたい
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自律神経の乱れを整えたい
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気持ちも体も、少しだけ立て直したい
施術メニューでは、カウンセリング+鍼灸+整体+お灸を組み合わせて、その方の“いま”に合わせたケアをご提案しています。
◯ 自宅でできる「未病予防」のヒント
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1日1回、自分の呼吸を深くする
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朝起きたら白湯を飲む
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「疲れたな」と思ったら、すこし休む
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天気や月の満ち欠けに目を向けてみる
特別なことをしなくても、“自分に気づく”だけで未病ケアは始まります。
◯ まとめ|「なんとなく不調」に名前をつけなくていい
「それって病気?」
「何科に行けばいいの?」
「気のせいかもしれないし…」
そんな迷いの中で立ち止まっているあなたへ。
東洋医学は、病名がつかなくても、“あなたのつらさ”を大切に受けとめる医学です。
未病という考え方が、誰かの安心の土台になりますように。